グリーンホーム保育園

2018.04.01

定員60名の、認可保育園。

敷地が住宅地内にあることから、完全に中庭型のプランとしました。

外部は、住宅地に馴染むよう、開口の少ないホワイトボックスが重なるように計画しました。

対して子ども達が過ごす園舎には中庭からの光、木素材を介した、豊かな色彩空間が展開します。

開口部は中庭を中心に配置。1階廊下と連続した中庭デッキや、2階の半屋外のバルコニー空間により、外部の自然環境と一体の心地よい空間が実現しました。

また「色育」を通して、子どもたちの世界や創造性が広がってゆくことを意図しています。

例えばランチルームは、食欲を増進させるとも言われている橙色を用い、

低年齢児の居室には、脳や運動神経を活発にすると言われる黄色を用いました。

動きが活発になってくる2歳児以降の空間は、緑、青、紫を中心に構成しています。

廊下には、主に鎮静作用があり、精神的に落ち着かせる作用があると言われる青系の色を、

小さな「ライブラリー」空間は、集中力を高める働きがある紫色を用いました。

大人が考える「子どもの好きな色」だけでなく、さまざまな色に親しめる環境を創ることで、そこから多くのことを感じ、想像し、表現する「場」ができます。

子ども達の自発性、創造性を促す建築デザインを試みました。